ヨーロッパで、私たちの日常にどれだけ日本のものがあふれているのか、あまり気づいている人はいません。 でも実際には、冷蔵庫は日本製、パソコンも日本製、車も日本製。日本食を食べ、日本製のゲーム（任天堂、プレイステーション）をしています。

またフランスのテレビでは、フランス語で吹き替えられた日本のアニメもたくさん放送されていて私も当時夢中になって見ていました（ドラゴンボール、聖闘士星矢、キャプテン翼など）。

子供の頃に一番心に響いたのは、もちろんアニメとゲームでした。

フランスのアニメやゲームとは全く違う、日本人の創造性に子供ながらに感銘を受けていました。 アニメやゲームが私が日本の文化に触れる良い窓口となり、それをきっかけに日本全体に興味を持つようになりました。

私がアニメ、そして日本に抱いた情熱を当時妹によく話していました。 なので私と妹は2人仲良く日本が大好きな子供に育ちました。 妹も日本への愛をずっと持ち続け、現在は日本でモデルとして活躍しています。

私の日本への愛は止まるところを知らず大きくなる一方でした。

日本の技術や創造性にいつも感心させられ、日本の芸術、特に音楽に興味を持つようになりました。 15歳の時には、クリスマスに日本文化の本をねだってプレゼントしてもらいました。

私はそれがとても嬉しく、またこれが日本についてもっと知るための旅を始める準備となりました。 そして、言語にも興味を持ち始め、平仮名を覚えました。(この写真の私の髪型は信じられないですね（笑）。

17歳のときから、音楽への情熱は、日本への情熱とともに大きくなっていきました。 当時の私の夢は、いつか日本と一緒に仕事をすることでした。 邦楽（ビジュアル系）のバンドを始め、その傍らで作曲の勉強もしました。 そして、音楽をきっかけにYoutubeとも出会いました。当時、私はすでに2つのYoutubeチャンネルを持っていて、1つは音楽のカバーを作るためのものでした。

ある日、なんとハロー!プロジェクトからアイドルバンド「℃-ute」の楽曲制作を依頼されました。

私はまさに有頂天でした! だって夢が叶ったんですから。

そして、試行錯誤しながら最初に送ったデモが採用され、つんく♂さんとの共作でシングル「The Middle Manegement 〜女性中間管理職」になり、オリコン1位を獲得しました! 動画はこちらで確認できます

日本でのハロー!プロジェクトとアイドルの仕事は、私のモチベーションを最高に高め、ついに「日本に住む」という最大の夢を実現するためのパワーを与えてくれました。このチャンスを逃すわけにはいきません。日本で働き、より多くの人と出会い、より多くの仕事をする夢が叶うかもしれないのですから。また、ずっと憧れていた日本の文化を体験してみたいという気持ちもありました。

その後、数年間、日本のアイドルの音楽を担当しました。日本で直接日本文化に触れることは、本当に素晴らしいことでした。また日本文化の奥深さへの理解を深めることができ、日本への愛がさらに深まりました。

日本で生活をして1年が経つ頃、後に人生を共に歩む事になる女性と出会いました。実は彼女には一目惚れをし、初対面から6ヶ月後にはプロポーズをしていました。

これが日本が私に与えてくれた最大のことですね。彼女ことをとても愛していますし、毎日彼女が横にいてくれることに感謝しています。彼女のおかげで、日々日本や日本文化への愛をさらに深めることができています。 そして彼女と生活をしていると日本とフランスの文化がどれだけ違うのかにも気づかされます。

＊初デートの時の写真

国際カップルであることによる、文化の違いによる苦労やそれを解決する方法を日々発見することはとても興味深いことでした。そこで妻と一緒に国際カップルに関するYoutubeチャンネルを作って、どのように素晴らしい関係を築き、文化の違いの苦労に対処するかを共有したいと思うようになりました。

妻はHSP（Highly Sensitive Person）です。なので妻にとってYouTubeをするプレッシャーに耐えることはとても難しく、YouTubeを継続することをやめることにしました。そして私は音楽に集中する日々に戻りました。

しかしYouTubeをやめた後も、私はYoutubeとそのコミュニティがとても恋しいと気づきました。 だから私はYouTubeに戻ることを決め、私自身が最も楽しんでいること、つまり日本の文化を共有することに決めました。 文化というのは、食べ物、哲学、人々、考え方、建築物など様々な要素を含みますね。

それ以来、Bebechanを今の形でずっと続けています。YouTubeをきっかけに素晴らしい人々との出会いがありました。そして何よりも、同じような考えを持つ人々との素晴らしいコミュニティができました。 少し前に、ある人から「どうしてそんなに新しいビデオのアイデアがいつもあるんですか」と聞かれましたが、好きなことを話しているだけなのでそんなことは考えたこともありませんでした。そして、まだまだ作りたい動画はたくさんあります! 

このYouTubeチャンネルを作ったことは、これまでの私の人生の中で最高の経験の一つです！

去年に入って、私は自分の日本語のレベルを恥じていることに気づきました。 6年間も日本にいたのに、自然に上達すると思って、実は一度も日本語の授業を受けたことがなかったのです。 しかし、日本語を理解せずに日本文化を深く理解することは不可能であることに気づきました。 そこで、ついに日本語を本気で学ぶ旅に出ることにしました。YouTubeでも「100日後に日本語ペラペラになるフランス人」というShortシリーズでその様子を記録しています。でも100日後、劇的な変化があったとしても、まだ満足はできませんでした。それ以来、よく褒めていただく表現力はそのままに、ディープな話題でも日本語で話した動画をYouTubeにアップできるよう、頑張っています!